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「主管」と「主幹」と「所管」の違いとは?意味・使い分けを例文で解説|主管課・所管外の使い方も

「主管」と「主幹」は、どちらも「しゅかん」と読むため、メールや文書で取り違えやすい言葉です。さらに「所管(しょかん)」も、意味が近くてよく一緒に出てきます。この記事では、3つの違いを表と例文で整理し、どれを使えばよいか迷わないようにします。

目次

結論:主管は「中心になって担当する」、主幹は「役職名」、所管は「受け持ちの範囲」

主管(しゅかん)主幹(しゅかん)所管(しょかん)
ひとことで中心になって管理・担当すること役所や会社の役職名。中心となる人管理・管轄すること。その範囲
品詞の感覚する(動詞にもなる)人を指す(名詞)する(動詞にもなる)
よく使う形主管課・主管部署・〇〇課が主管する主幹(職名)・編集主幹・主幹事所管官庁・所管外・〇〇省が所管する
取り違えると「主幹課」は誤り「主管が出席」は誤り(人なら主幹)「所管」は範囲の話。取りまとめ役は主管

見分けるコツは、人(役職)なら「主幹」、仕事の受け持ちなら「主管」か「所管」と考えることです。そのうえで、複数の部署が関わる仕事の取りまとめ役を言うなら「主管」、その組織が受け持っている範囲を言うなら「所管」を使います。

「主管」とは

主管は、ある仕事を中心になって管理・担当することです。「主」は「おもな・中心の」、「管」は「つかさどる」という意味です。

役所や会社では、1つの仕事に複数の部署が関わることがよくあります。そのときに、窓口になって全体をまとめる部署を「主管課」「主管部署」と呼びます。ほかの部署は「関係課」「協力課」と呼ばれることが多いです。

  • この補助金の申請は、産業振興課が主管しています。
  • 防災訓練の主管部署は総務課で、各課は協力する形になります。
  • 主管課から関係課へ、意見照会の文書が届いた。

「主幹」とは

主幹は、仕事の中心となる人、またはその役職名です。こちらは「幹(みき)」の字で、木の幹のように中心にいる人を表します。

役所では職名として使われることが多く、たとえば滋賀県の規程では、主幹は必要な課に置かれ、課長などが指定する相当高度な事務を処理する職とされています。広島市の規則では、主幹は課長補佐と同じ区分で、係長より上に置かれています。どの位置づけになるかは、自治体や会社ごとに違います。

役所以外でも、「編集主幹」(新聞や雑誌の編集の責任者)、「主幹事証券」(株式の発行をまとめる証券会社)のように使われます。

  • 次の会議には、企画課の主幹が出席します。
  • 4月から主幹に昇任しました。
  • 雑誌の編集主幹にインタビューした。

「所管」とは

所管は、管理・管轄すること、またはその範囲です。政府の答弁書(2009年、衆議院への答弁)では、広辞苑の説明を引いて「管理または管轄すること。また、その範囲。」とし、法令では行政の事務などが、公の機関の管轄に属する関係を表す言葉として使われている、と説明しています。

  • この法人は文部科学省が所管しています。
  • その件は当課の所管外ですので、担当の課をご案内します。
  • 所管官庁に届け出る。

「所管外」「所管官庁」のように、どこまでが自分たちの受け持ちかを言うときに使うのが所管です。

主管と所管はどう違う?

どちらも「受け持つ」意味があるので、いちばん迷うのがこの2つです。

主管所管
見ているもの1つの仕事の中で、誰が中心かその組織が受け持つ範囲はどこまでか
くらべる相手関係課・協力課所管外(ほかの組織の受け持ち)
例イベントの主管は観光課、警備は危機管理課が協力観光に関する事務は観光課の所管

たとえば「観光イベント」という仕事に、観光課・道路課・危機管理課が関わるとき、まとめ役の観光課が「主管課」です。一方で、「観光の事務はそもそもどの課の受け持ちか」を言うなら、「観光課の所管」と言います。

確認クイズ:どれを使う?

Q1. 「この件の(  )課は人事課なので、問い合わせは人事課にお願いします。」

→ 主管。複数の課が関わる中での窓口・取りまとめ役なので「主管課」です。

Q2. 「本日の説明は、政策企画課の田中(  )が行います。」

→ 主幹。人の役職名なので「主幹」です。

Q3. 「道路の補修は市の(  )ではなく、県の受け持ちです。」

→ 所管。受け持ちの範囲を言っているので「所管」です。

よくある質問

「主幹」と「主査」「主任」はどちらが上?

組織ごとに違います。多くの自治体では「主幹」は係長と同じか上、「主査」「主任」は係長と同じか下に置かれますが、決まりは規則や規程で定められています。正確には所属先の規程を確認してください。

「所管する」と「管轄する」は同じ?

意味はとても近く、政府の答弁書でも所管を「管理または管轄すること」と説明しています。「管轄」は、裁判所や警察署のように地域の範囲を言うときによく使います。詳しくは「所轄」と「管轄」の違いの記事でまとめています。

まとめ

  • 主管:中心になって管理・担当すること。取りまとめ役の部署は「主管課」
  • 主幹:中心となる人、役職名。「主幹が出席」「編集主幹」
  • 所管:管理・管轄すること、その範囲。「所管官庁」「所管外」
  • 迷ったら、人なら「主幹」、まとめ役なら「主管」、範囲なら「所管」

参考にした資料

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