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「承諾」と「承認」の違いとは?意味・使い分けを例文で解説|「了承」「同意」との違いも

「ご承諾ください」と「ご承認ください」。どちらも相手に「いいですよ」と言ってもらう言葉ですが、承諾は「頼みや申し出を受け入れる」こと、承認は「内容を正しい・よいと認める」ことです。この記事では、民法や会社法での使われ方をもとに、2つの違いと使い分けを例文で整理します。似た言葉の「了承」「同意」もあわせて説明します。

目次

結論:承諾は「受け入れる」、承認は「認める」

承諾(しょうだく)承認(しょうにん)
ひとことで相手の頼み・申し出を受け入れること内容や事実を、正しい・よいと認めること
立場頼まれた人が、自分のこととして引き受ける判断する立場の人が、内容を審査して認める
法律での代表例契約は「申込み」に「承諾」して成立(民法522条)債務の「承認」で時効が新たに進む(民法152条)、株式の譲渡の承認(会社法)
よく使う形承諾を得る・ご承諾ください・承諾書承認を得る・承認待ち・承認者・承認される

見分けるコツは、自分が頼まれて「引き受ける」なら承諾、上の立場で「よしと認める」なら承認です。たとえば取引先から「この条件で契約したい」と言われて受け入れるのは承諾、部下の出した稟議を上司がよしとするのは承認です。

「承諾」とは

承諾は、相手からの頼みや申し出を聞き入れ、受け入れることです。「諾」は「はい、と引き受ける」という意味の字です。

法律では、民法522条が「契約は、契約の内容を示してその締結を申し入れる意思表示(申込み)に対して相手方が承諾をしたときに成立する」と定めています。つまり、申込みと承諾がそろうと契約が成り立つというのが基本の考え方です。

  • 先方から、日程変更のご承諾をいただきました。
  • 写真の掲載について、ご本人の承諾を得ています。
  • この条件でよろしければ、承諾書にご署名ください。

「承認」とは

承認は、出された内容や事実を、正しい・よいと認めることです。判断する立場の人や機関が、中身を見たうえで認めるときに使います。

法律では、たとえば民法152条で、借りている側がお金を借りていると認める「権利の承認」があると、時効がその時から新たに進むと定めています。会社法では、譲渡が制限された株式を譲り渡すときに、会社の承認が必要になる仕組みがあります。どちらも、相手の頼みを引き受けるというより、事実や内容を認める使い方です。

社内では、申請やワークフローで「承認」がよく使われます。最終的に決める「決裁」との違いは、「決裁」と「承認」の違いの記事でまとめています。

  • 経費の申請が、部長に承認されました。
  • 予算案は理事会で承認された。
  • 相手は借金があることを承認した。

例文で見る使い分け

場面自然な言い方理由
取引先に条件の変更をお願いする条件変更について、ご承諾いただけますでしょうか。相手に申し出を受け入れてもらう
上司に申請をOKしてもらう有給休暇の申請を承認してもらった。上の立場で認める
個人情報の扱いに同意してもらう個人情報の利用について承諾(同意)を得る。本人が受け入れる
会議で議案が通った総会で決算が承認された。会議体が内容を認める
友人に頼みごとをする引っ越しの手伝いを承諾してくれた。頼みを引き受ける

「了承」「同意」との違い

  • 了承(りょうしょう):事情を理解して受け入れること。「ご了承ください」は「事情をわかってください」という意味で、お知らせやお断りの文によく使う
  • 同意(どうい):相手の考えや提案に賛成すること。個人情報の取り扱いなど、法律や規約では「同意」が多く使われる
  • 承諾:頼み・申し出を引き受けること。了承より、はっきり「受け入れる」意味が強い

「ご了承願います」は、こちらの都合を相手に理解してもらうための言い方です。ていねいですが、目上の相手には「ご理解いただけますと幸いです」とするほうがやわらかくなります。

確認クイズ:どっちを使う?

Q1. 「ご依頼の件、(  )いたしました。来週までに対応します。」

→ 承諾(ビジネスメールでは「承知いたしました」が一般的)。頼まれたことを引き受けるので「承諾」です。

Q2. 「新しい規程は、取締役会で(  )された。」

→ 承認。会議体が内容を認めるので「承認」です。

Q3. 「申込みに対して相手が(  )すると、契約が成立する。」

→ 承諾。民法522条の言葉どおり「承諾」です。

まとめ

  • 承諾:相手の頼みや申し出を受け入れること。契約は申込み+承諾で成立
  • 承認:内容や事実を正しい・よいと認めること。申請・議案・債務の承認など
  • 了承:事情を理解して受け入れること。同意:考えや提案に賛成すること
  • 迷ったら、頼まれて引き受けるなら承諾、上の立場で認めるなら承認

参考にした資料

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